令和元年度　事業計画書

熊本地震からの復興が、ようやく次のステップへと進み始めた中、新型コロナのパンデミックという正に世界規模の災害がおこり、社会を閉鎖し続けています。昨年度末から、子供たちが経験するはずだった様々な事が失われました。そして、これからもそれは続いていきます。私たちは、この疲弊した社会状況だからこそ、会員の皆さまのご協力のもと、一致団結して、子供たちの未来を守れるよう取り組んでいきたいと考えています。
新型コロナの感染拡大により、休校措置、非常事態宣言と行動制限が行われた中、ご存じの通り、世界中の人々が自分たちの国や町が抱えていた問題を痛感することとなりました。教育の面では、我が国、本県のICT環境整備の遅れが顕著であり、また、家庭教育が、いかに学校任せであるかということを実感したのではないでしょうか。一方、困難な時だからこそ、他者のために思いをはせることや、出来る努力をしていく事の大切さを学べた時でもあります。
今後、学校が再開された後も、子供たちを取り巻く環境や、社会情勢は厳しいものがあります。学校現場を守り、子供たちの心を守り、未来を守る。今こそ、熊本地震の経験を活かし、私たち保護者も子供たちと共に、新しい熊本モデルの「共育」を考える時です。学校・地域・行政とも密接に、そして更なる連携を図り、子供たちを守り・育てる大きなスキームの強化を進めてまいります。
「すべては子供たちの夢の実現のために！」は保護者にとって普遍のスローガンです。熊本県公立高等学校ＰＴＡ連合会は、単位ＰＴＡ活動の充実、発展を図るべく、情報共有・課題解決に取り組んでまいります。

以上を踏まえ、本年度は次ぎの取組を活動の重点事項といたします。
○　他団体や関係機関と連携した、教育環境の更なる充実への取組み
○　学校・家庭における、子供たちのメンタルヘルスに関する取組み
○　命を大切にする教育と、情報モラル向上への取組み
○　ＰＴＡ活動・研修会・大会への協働と参画による子育て教育への自己啓発
○　家庭教育力の向上と、健全育成の推進
○　学校・家庭・地域・行政の連携による進学・就職支援等、進路対策の充実
○　迅速な情報発信と共有、安定した信頼あるＰＴＡ活動のための広報活動
○　全国高等学校ＰＴＡ連合会賠償責任補償制度、熊本県公立高等学校ＰＴＡ連合会生徒総合保障制度、一般財団法人熊本県ＰＴＡ教育振興財団への理解と事故防止運動への取組み