平成２９年度　事業計画書

観測史上初めて同一地で二度の震度７を観測した熊本地震から１年が過ぎました。２０万棟を超える住宅が被災し、関連死を含む２２０名以上の命が奪われました。未だ、各地で余震が続き、約２万世帯が仮設・みなし住宅での不自由な生活を余儀なくされている状況にあります。
しかし生きる意志・夢・希望、絆や思いやりを支えに一歩一歩ではありますが着実な復興の道を進んでいます。
私たち大人は、利害を超えて多くの支援活動などで活躍してくれた子供たちの姿や想いに信頼し、これまで以上に子供たちの希望が叶えられる社会を作り、夢を懸命に追える環境をより良く整えるためにも、今一度私たちＰＴＡが力を合わせ、学び、考え、支援活動を加速させる必要があると考えます。
『すべては子供たちの夢の実現のために！』というＰＴＡ活動の原点であり、唯一揺らぐことのない願いを胸に、子供たちの笑顔と夢を守っていきたいと思います。
目まぐるしく変化する社会環境の中で保護者・学校・地域・行政が一つのコミュニティとして、子供たちが知・徳・体をバランスよく成長させながら、夢の実現に挑戦し続けることのできる環境を整備し、防犯や防災について協議し、行動しなければなりません。各家庭におかれては、人間関係の基礎となる社会常識や躾を、学校には、勉学、心身の健康をはじめ、公共心や規律・規範の教育、こころを繋ぐコミュニケーション能力の育成を一層進めていただきますようお願いします。また、県・行政には、更なる教育環境の充実・整備を切望いたします。
私たちは、熊本の子供たちの夢が叶うように、今後も引き続き、『活動の原点』を念頭に置いて、家庭・学校・地域・行政が共に学び、協力・連携していけますよう、ＰＴＡしての役割を果たしていくことを願い、行動に繋げていくように努めます。
熊本県公立高等学校ＰＴＡ連合会は、多くの単Ｐが抱える悩みや諸問題を同じ立場で考え話し合って、各単位ＰＴＡ活動の充実発展を図る所存です。互いに情報を交換して、学び合い、励まし合って、そして楽しいＰＴＡをつくっていきましょう。

以上を踏まえ、平成２９年度は、以下の内容を重点事項とします。

• 震災により被災した学校等の支援継続及び、安心安全な環境整備等への協力と要望
• 学校・家庭における、子供たちのメンタルヘルスに関する取組み命を大切にする教育と情報モラル向上への取組み
• ＰＴＡ活動・研修会・大会への協働と参画による子育て教育への自己啓発
• 家庭での教育力の向上と健全育成の推進
• 学校・家庭・地域・行政の連携による進学・就職支援等の進路対策の充実
• 迅速な情報発信と共有、安定した信頼あるＰＴＡ活動のための広報活動
• 賠償責任補償制度、生徒総合保障制度、一般財団法人熊本県ＰＴＡ教育振興財団への理解と事故防止運動

 平成29年度 事業並びに会務報告